ブログ・お知らせ

2013年11月

私の治療院に研修生が来る事があります。
研修生もチームを担当している場合があり、自分で考えたトレーニングの意見を聞いてきます。
この時私はこんな質問をします。

 

[組んだトレーニングメニューを自分自身試したのか?]

 

この質問をすると決まって[メジャーリーグのトレーニングメニューを参考にした]等の答えを返してきます。
つまり自分は行っていないが、強いチームがやっているのだから結果を出せるはずだ。という訳です。
しかし、これは疑問に感じます。たしかに強いチームは研修生の言うトレーニングを行なっていますが、果たしてこのおかげで強いチームになったのでしょうか?
チームが勝つには他の色々な要素が絡んできます。
我々コンディショニングを担当するスタッフはまず個人の能力が大切です。
簡単に言えば、チームの成績と個人的な能力は分けなくてはいけません。
怪我人だらけでチームが優勝しても行なっているトレーニングが正しいと言えるでしょうか?特に野球は相手があるスポーツです。
良い当たりが正面をつけばアウト。逆にどん詰まりでも落ちればヒット。
我々は勝負に勝つか負けるかではなく、勝つ為の準備が出来ていたかどうかが問題なのです。
その為には自分自身がトレーニングを行い、そのトレーニングが必要な能力を向上させられるか試さなければいけません。
味見をしない料理人では美味しい料理を提供出来ないはずです。
冒頭に戻りますが、そもそも強いチームのトレーニングをそのまま真似ていては、そのチームを上回る事は出来ない訳です。何となく寂しいですよね。やるからには上回りたいものです。

毎年この時期になると数多くのプロ野球選手が戦力外になります。
宮本選手のように自分で引退を決められる選手は本当に一握りで、ほとんどの選手は球団側からの通達です。
仲の良い選手が戦力外を受けると非常に悲しい気持ちになります。球団トレーナー時代から何年経験しても慣れません。
この戦力外を通達されてしまう選手には共通している事があります。それは[入団当時の能力を失っている]事です。
入団する時にはプロで成功出来る能力を持っていたから指名されたはずです。
しかし、その能力を持ったまま戦力外を受ける選手はいません。
よくあるのがドラフト指名でMAX150キロのストレートを持ち…という触れ込みで入団するも、戦力外を受ける時は140キロにも届かない球しか投げれなくなっているパターンです。
ベテラン選手ならまだわかるのですが、30歳前後、一流選手ならFAでメジャーに渡るような年でこの様な事が起こります。
同じ年齢で人によっては才能を伸ばし、人によっては才能を失っている。
どんな理由があれど、入団時よりも能力を低下させる何かがあったはずなのです。
我々の仕事は選手の能力を伸ばす事以上に、まず失わせない事。これが出来て初めて向上させられる権利を得られると思います。
これはこれから野球を上達させていくお子様をお持ちの親御様にも意識して欲しい事です。
正しい身体の知識を持ち、能力を失う原因を消していきましょう。怪我は一番能力を失う原因になります。
上手くなりたい為の努力が逆の結果を生まないように、少しでも貢献していければと思っています。

 

初めまして。
院長の原沢です。
宮本選手の引退を機にホームページを一新し、ブログも始める事になりました。
これからは気づいた事や気になった疑問点等を書いていきたいと思います。
宜しくお願い致します。

 

最初に慎也さん、現役生活本当にお疲れ様でした。
長く個人トレーナーとして雇って頂き、色々な良い思い出が出来ました。
この経験を、村中君や携わる選手達に生かしていきたいと思います。
長い間、ありがとうございました。

 

※写真は最後に私宛に頂いたサインです。宛名の原スペは私が球団トレーナー時代からのあだ名です。とても嬉しい一枚でした。