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戦力外になる選手の共通点

毎年この時期になると数多くのプロ野球選手が戦力外になります。
宮本選手のように自分で引退を決められる選手は本当に一握りで、ほとんどの選手は球団側からの通達です。
仲の良い選手が戦力外を受けると非常に悲しい気持ちになります。球団トレーナー時代から何年経験しても慣れません。
この戦力外を通達されてしまう選手には共通している事があります。それは[入団当時の能力を失っている]事です。
入団する時にはプロで成功出来る能力を持っていたから指名されたはずです。
しかし、その能力を持ったまま戦力外を受ける選手はいません。
よくあるのがドラフト指名でMAX150キロのストレートを持ち…という触れ込みで入団するも、戦力外を受ける時は140キロにも届かない球しか投げれなくなっているパターンです。
ベテラン選手ならまだわかるのですが、30歳前後、一流選手ならFAでメジャーに渡るような年でこの様な事が起こります。
同じ年齢で人によっては才能を伸ばし、人によっては才能を失っている。
どんな理由があれど、入団時よりも能力を低下させる何かがあったはずなのです。
我々の仕事は選手の能力を伸ばす事以上に、まず失わせない事。これが出来て初めて向上させられる権利を得られると思います。
これはこれから野球を上達させていくお子様をお持ちの親御様にも意識して欲しい事です。
正しい身体の知識を持ち、能力を失う原因を消していきましょう。怪我は一番能力を失う原因になります。
上手くなりたい為の努力が逆の結果を生まないように、少しでも貢献していければと思っています。