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2018年3月

久しぶりの更新になります。これからは又少しずつ更新させて頂こうと思っています。読んで頂ければ嬉しいです。 今回はイップス診療について御説明をさせて頂きます。

 

イップスとは精神的な要因により過度な緊張を起こし正常な動きが出来なくなる物です。

 

診療はまず私が患者様をよく理解させて頂く為に起こっているイップス症状を伺い、いくつかの質問をさせて頂きます。

 

その後イップスには陥りやすい考え方や性格がある事や、イップスがなぜ起こるのか等を御説明させて頂きます。イップスの理解がしっかりと出来ていないと、どのように向き合っていけば良いか分からないからです。

 

イップスがどの様な物か理解して頂いた後は症例を挙げながら症状に向き合って行く為の考え方や目標設定を行います。ここまでが一度目のカウンセリングになります。

 

二回目からは考え方の改善具合や目標達成度合い等の確認と症状の変化に合わせてのカウンセリングを行います。

 

スポーツ選手はイップスだと認めたり、言われたりする事を嫌います。イップスは精神的に弱い選手に起こると認識されている事が多いからです。この為診療が遅くなりイップス症状が悪化していく傾向があります。

 

しかし、私はイップスと精神力は分けて考えるべきと思っています。カウンセリングを通じてこの事を理解して頂く事も重視しています。

 

私はイップスに悩む選手に尊敬の念を抱いています。なぜならイップスになるということはそれだけ一生懸命に競技を行っている証拠でもあるからです。ただ、一生懸命の気持ちの向け方が少し違うだけなのです。

 

お子様のイップスに悩まされて来院される親御様もいます。お子様にはカウンセリングが重いとお考えの方は、まず親御様からの御相談から始める事もお勧めしています。

 

カウンセリングというと重く考えがちですが、軽い相談気分で大丈夫です。お気軽に御相談して頂けると嬉しいです。