ブログ・お知らせ
- 2014年01月04日
- 日記
怪我を予防出来る身体とは?
怪我を防ぐにはしっかりとした身体作りと言われます。しかし、この怪我をしない身体とはどのような身体なのでしょうか?
この事を理解するにはまず、なぜ怪我が発生するかを理解しなければいけません。発生理由を理解出来れば予防も可能になります。当たり前の様に感じるかもしれませんが、これが意外と難しい事なのです。
例えば(筋力が弱いと怪我をしやすい)と聞いた事はありませんか?この事について間違った理解をしてしまうと更に怪我を増やしてしまいます。
プロ野球選手のように筋力が強くても怪我をします。逆に筋力に乏しい小さい子が野球を始めた途端に全身が痛いという話は聞いた事がありません。
しかし、矛盾するようですが、筋力がない選手は怪我をしやすくなります。これがなぜかをしっかり理解出来れば大幅に怪我を減らす事が出来ます。その為に、まず怪我の種類と発生原因を理解していきましょう。
怪我には主に2種類があります。
1 急性的な怪我(打撲、捻挫等)
2 慢性的な怪我
今回は努力次第で大幅に防ぐ事が出来る2の慢性的な怪我についてお話します。
痛みというのは筋肉、腱等の組織に疲労物質が蓄積し硬くなる事により発生します。つまり競技により疲労が過度になると痛みとして発生する訳です。
冒頭でお話した(筋力が弱いと怪我をしやすい)は(筋力が弱いと疲労物資が溜まりやすく怪我をしやすい)と解釈しなくてはならないのです。これは似てるようで大きな違いがあります。
強い筋力を持っていても疲労が溜まれば痛みが出ますし、逆に筋力に乏しくても疲労がなく筋肉が柔らかい状態であれば痛みは出ません。
痛みの発生は筋力が強いか弱いかではなく、筋肉が硬くなる事により起こります。実際に私の治療院に来院する選手は皆筋肉が硬くなっています。
道具を扱う野球において筋力がなければ疲労が早く蓄積し、筋肉が硬くなりやすくなります。
筋力が豊かであれば道具を軽く扱える為疲労が溜まりにくく、結果的に怪我をしにくくなります。プロ野球選手に身体の大きな選手が多いのは筋力が強い為にハードな技術練習に耐えられたともいえます。
筋力を得る事により怪我の予防にはなるのですが、筋力を得るためにはトレーニングをしなくてはいけません。しかしこのトレーニングで疲労が溜まり怪我を増やしては全く意味がありません。トレーニングのやり方を間違えると怪我の予防が怪我を作る原因になってしまいます。重要な事はいかに安全に筋力を手に入れるか、という事です。
選手が怪我なく全力でプレー出来るように、指導者の方や保護者の方に正しい知識を持って頂きたいと思っています。
その為に是非セミナーコース等を御活用下さい。私が行ってきた選手へのトレーニングやコンディショニングを例に詳しくお話させて頂きます。
- 2014年01月01日
- 日記
明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます。
今年も皆様のお役にたてるよう精一杯努力して参りますので、宜しくお願い致します。
引退時、慎也さんから頂いたメッセージ入りのユニホーム。
治療室の壁にかけてある自分にとって大変貴重な物です。
11年間ナイターが終わってから自宅まで治療に行き、治療開始が早くて11時からでした。
思い出深いのは数年前にジャイアンツの優勝が決まった日、いつものように彼の家に治療に行きました。
彼は治療を受けながら普段通りテレビを見ていたのですが、いつもなら必ず見るスポーツニュースを避けるようにチャンネルを回すのです。
わざわざ聞かなかったですが、他チームの優勝を見るのは本当に悔しいんだろうなと思いました。
正直、個人トレーナーは個人成績が第一ですが、クライアントが悔しがる事は私も悔しくなり、ジャイアンツの優勝が決まった瞬間には特になかった悔しい感情がこみ上げてきたのを覚えています。
出来る事ならもう一度優勝を味わって欲しかったです。
余談になりますが、慎也さんの背番号が6
個人トレーナーとして11年
6月11日は私の誕生日です。
不思議な縁を感じます。
- 2013年12月05日
- 日記
トレーナーを目指したきっかけ
私がトレーナーを目指したのは、小学校三年生の時に足を痛め、様々な病院に通いましたが全然治らず困り果てた時に、母が見つけたスポーツトレーナーの治療を受けたのがきっかけです。
今思い出してもその先生はハードな治療をする人でした。まだ小学生三年生の私にバシバシ針を打ち、物凄く痛かったです。
しかし、三回目の治療あたりからあれだけ痛かった足の痛みがなくなってきたのです。
本当にびっくりして、いつかこんな魔法みたいな事が自分も出来るようになりたいと思いました。
この時はプロ野球選手にも憧れていましたから、プロ野球選手になれなかった時、もしくは引退したらトレーナーを目指そうと決めていました。
小学生の時は本塁打王のタイトルも取り、プロ野球選手になれるかも…なんて思っていましたがその後は怪我だらけ。おかげで?早々とトレーナーだけを目指す事になりました。
トレーナーになるには治療だけでなくトレーニングも学ばなくてはいけないと思い、高校卒業後はボディービルを始めました。大会で入賞経験もありますが、目的は選手に提供する為に自分でトレーニングを試す事でしたから大分無茶苦茶なトレーニングもしてきました。つまり自分が実験材料だった訳です。
自分が怪我して目指すきっかけになったトレーナー。もちろん若い時の自分のような選手を治して、早く野球を楽しんでもらいたいと思っています。
私の治療院に研修生が来る事があります。
研修生もチームを担当している場合があり、自分で考えたトレーニングの意見を聞いてきます。
この時私はこんな質問をします。
[組んだトレーニングメニューを自分自身試したのか?]
この質問をすると決まって[メジャーリーグのトレーニングメニューを参考にした]等の答えを返してきます。
つまり自分は行っていないが、強いチームがやっているのだから結果を出せるはずだ。という訳です。
しかし、これは疑問に感じます。たしかに強いチームは研修生の言うトレーニングを行なっていますが、果たしてこのおかげで強いチームになったのでしょうか?
チームが勝つには他の色々な要素が絡んできます。
我々コンディショニングを担当するスタッフはまず個人の能力が大切です。
簡単に言えば、チームの成績と個人的な能力は分けなくてはいけません。
怪我人だらけでチームが優勝しても行なっているトレーニングが正しいと言えるでしょうか?特に野球は相手があるスポーツです。
良い当たりが正面をつけばアウト。逆にどん詰まりでも落ちればヒット。
我々は勝負に勝つか負けるかではなく、勝つ為の準備が出来ていたかどうかが問題なのです。
その為には自分自身がトレーニングを行い、そのトレーニングが必要な能力を向上させられるか試さなければいけません。
味見をしない料理人では美味しい料理を提供出来ないはずです。
冒頭に戻りますが、そもそも強いチームのトレーニングをそのまま真似ていては、そのチームを上回る事は出来ない訳です。何となく寂しいですよね。やるからには上回りたいものです。