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日記
12日にNHK BS1の野球魂で慎也さんが古田さん、金本さんと出演し、2千本安打の話が放送されました。その中で私とのトレーニングの紹介があり(恥ずかしながら私の昔のボディビルコンテストの写真つきで)2千本安打達成の要因の一つがこの際の筋力の獲得であった事を上げて頂いて、大変名誉な事でした。
しかし、今年は残念な事に村中君の怪我での出遅れがありました。彼の大きな怪我は三年ぶりです。
彼も慎也さん同様、オフシーズンにハードなトレーニングを行い、回復を促すマッサージや針を行ってきました。しかし、今回怪我を防ぐ事が出来ませんでした。
私の考えは怪我発生の大前提として(疲労に回復が追い付いていない)というのがあります。どんな理由があろうと、疲労性の怪我は回復しきれていない証拠なのです。
私のクライアントにもう一人中村悠平選手がいます。
彼の今年は村中君とは逆にシーズン最初から好調でオールスターまで出場しました。
同じトレーニングをして同じようにケアをしているのに、なぜ結果は対称的だったのか?
先ほど述べたように、どんな理由があろうが、村中君には回復を追い付かせる事が出来なかった為です。個人トレーナーとしては仕事が出来ていない事になります。彼は自分の責任ですと逆に慰めてくれましたが、完全に私の管理ミスだと思っています。
このような事を防ぐ為、彼に更に練習量のコントロールを求めました。
なぜなら、どうしても過多の練習では回復が追い付けないからです。
これは管理ミスを棚に上げる意味ではなく、大前提である(疲労に回復が追い付いていない)事を防ぐ為です。残念ながら治療をすれば何でも行って良い訳ではないのです。
慎也さんのような結果は、全てが上手く出来た時に現れる事だと思っています。
中村君は慎也さんが引退する際に紹介して頂き、昨オフから組む事になりました。印象的だったのが初めて会った時(原沢さんが慎也さんに行ってきた事を、僕にもお願い出来ますか?)と言われた事でした。
これは私にとっては一番嬉しい評価のされ方でした。中村君は慎也さんを尊敬しているのですが、彼のような選手になりたいと私をトレーナーとして選択してもらえるのは幸せな事です。
最近はクライアントの二人がバッテリーで阪神に2連勝と嬉しい事も増えています。
後半戦に入り試合も少なくなりましたが、選手の期待に添えるよう、出来る限りの事を行いたいと思います。
- 2014年02月19日
- 日記
村中君、石山君との食事
- 2014年01月19日
- 日記
村中選手のトレーニング
今日は村中選手のトレーニングでした。村中君とは慎也さんに紹介されて治療院にきたのがきっかけでした。
彼の個人トレーナーとして五年目ですが、様々な事がありました。
最初の年が11勝。奪三振王のタイトルを最終試合まで前田健太選手と争いました。
それから良いシーズン悪いシーズンありましたが、考え方はブレていません。
オフに強い筋力を獲得して、シーズンはいかに体調を維持していくか。
トレーニングや治療も本当にまじめにやります。今日のトレーニングでは190ポンド(約85キロ)のワンハンドローイングを行いました。私がみてきた選手の中で一番重い重量を使えるようになりました。とんでもない重さです。
ウエイトトレーニングに対し、筋肉が硬くなる、見かけだけの筋肉だ…等否定的な声があるのは知っています。
しかし私はウエイトトレーニングが間違っているのではなく、ウエイトトレーニングのやり方が間違っていると思っています。
ウエイトトレーニングは筋力をつける為に行います。その為には強い負荷をかけなくてはいけません。
しかし、強い負荷をかけるという事は身体に負担がかかります。
これを理解せず行っていればオーバーワークにより筋肉は硬くなり柔軟性を失います。
彼はこの事を理解してくれていますのでトレーニングも治療も指示通りしっかり行ってくれます。
今年、先発ローテーション争いは皆同じスタートラインだと思います。
しかし、彼本来の実力を出せればローテーションより開幕投手争いが出来ると思っています。もちろんタイトルも狙えるはずです。
彼は勘違いされがちですが、見かけとは違い熱い選手です。信じた事や目標に向かって全力でやります。
それにより出た結果を受け止める事も出来る選手です。
結果だけ見られる世界で生き残るには大変な事です。私も全力でサポートしたいと思っています。